1月のメッセージ

              2010年1月1日

                     南房教会 牧師 原田史郎

 

 「この月をあなたたちの正月とし、年の初めの月としなさい。」出エジプト記12章2節

 

 

新年明けましておめでとうございます。

1225日の主イエスの降誕日を過ぎますと、日本の風景は一挙に年末、正月へと一変します。昨日まで、クリスマスの商品で飾られていた陳列棚やメニュゥーは、もはや見る影もなく、大晦日から新年のものへと変わってしまいました。と、言っているうちに、元旦を迎えたわけですが、教会はさすがに、講壇わきの真っ赤なポインセチヤをはじめ、クランツや赤いキャンドルがまだ飾られていて、降誕節の雰囲気を残しています。

 年末の房日新聞を開きましたら、「風化進む?年末年始行事」というタイトルで正月飾りを4割が飾らないそうです。また、年賀状は貰うのは嬉しいが、携帯メールで40パーセント、パソコンメールも20パーセント以上の利用。理由は簡単、年明け瞬間送り、また相手の住所を知らないからだそうです。このメールもその一つかも知れませんが、皆さんの住所は分かっているうえで、発信しています。

 

 さて正月について、神さまはイスラエルに命じました。「この月をあなたたちの正月とし」なさい。「この月」と言われている月は、彼らの使っていた暦では、第7の月でした。しかし、イスラエルの民が、過ぎ越しの祭りを経て、奴隷の地であるエジプトを出立するこの月は、特別の月として記念しなさい、と神さまは言われたのです。これから以降、この月は「アビブの月」とか「ニサンの月」呼ばれるようになりました。

 この聖書の故事に照らして考えますと、新しい年の正月は、ただ単に暦が更新すればよいというのではないと思います。正月の意味は、その時に、わたしにとって新しい事態、出来事が起こった、或いは、起こりつつある、その始まりである、ということではないでしょうか。

 2010年があなたにとって、そういう年でありますように祈ります。そのとき、心からこのように言えるのです。「新年明けましておめでとうございます。」

平安

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