6月のメッセージ

2010年6月2日

南房教会 牧師 原田史郎

 

明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。

(マタイによる福音書6章30節)

 今年は、気温の変化が激しく、春が来たかと思えば冬の寒さになり、また突然、初夏や夏を思わせる熱い日になったりします。そんな上下動を繰り返しながら、それでも季節は、確実に夏に入ってきました。

 南房教会には、月一度、第4週の主日礼拝後、教会全体奉仕日と言うのがあります。晴れた日には、教会の建物周辺の環境整備をします。教会所有の敷地が約700坪近くあり、さらに持ち主の了解を得て、草置き場にしている空地を含めると一千坪にはなるのではないかと思います。

 これらの敷地には、一部は車のために舗装や砂利が敷いてありますが、あとは芝生、花壇、樹木で覆われ、斜面は雑草が緑になっています。このため、緑の維持管理にはかなりの労力を費やします。このため、教会の奉仕者たちが、入れ替わり立ち替わり来て保守管理をしています。芝生の根切り、肥料や土まき、芝刈り、除草、花壇の手入れ、樹木の剪定などなど。わたしも朝夕の水撒きや、空いた時間に気分転換を兼ねてヒコバエやたんぽぽ、その他の雑草を摘み取ります。

 

 さて、6月1日の礼拝後、花の博士(とわたしが呼んでいるのですが)の落合哲平さんの指導のもと、全体奉仕で花壇を夏の花に植え替えました。木々の新芽の緑と色とりどりの花々とが相俟って、美しい景色になりました。

 このように境内地は、日々手入れして景観を保っているのですが、敷地の一部に空き地があります。そこは資金の関係で買い取れなかったところですが、今は刈り取った草の置き場にさせてもらっています。真中に梅の木が二本あって、誰も手入れをしないのに、今年も綺麗な花が咲きました。そして、その周りの空き地に色とりどりの美しい花が、空き地を埋め尽くすように、まさに百花繚乱、咲き乱れているのです。

 誰かが種を蒔いたのではありません。推測するに、多分、周りの花壇や花の種が風に乗ったり、小鳥たちによって、持ち運ばれてきたのではないかと思います。

 

 主イエスは、「今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか。」といわれました。自分の命のことで、何を食べ、何を飲もうかと思い悩むのでなく、命を与え、日々の糧をもって養って下さる天の神さまを見上げなさい、と主は言われます。

「父なる神さま。あなたの慈しみに感謝します。主イエスによって。アーメン」

 

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