5月のメッセージ

2011年5月1日

南房教会 牧師 原田 史郎

「人の子は必ず・・十字架につけられ、三日目に復活することになっている、と言われたではないか。」(ルカによる福音書24:7)

 

 今年は、4月24日[日]が、イエス・キリストの復活日であるイースターとなりました。クリスマスが12月25日に決まっているのに対して、同じ三大祝祭日のひとつであるイースターは、年によって移動します。これは満月の後の最初の日曜日を復活日(祭)とするように決めてしまったからなのです。クリスマスのように、日を定めてしまったら、という意見もあるのですが、元になった旧約の過越祭(すぎこしさい)の関係とか、いろいろあり、この日程の設定になっています。

 それでもイースターは、嬉しいものです。時期は、緑の萌出る季節で、風もまだ冷たい冬の名残りはあるものの、日々に暖かくなってきます。教会では、色に染めたり、綺麗にラップした卵を交換し、礼拝後のお祝いで、愛餐のときを持ちます。南房教会は、持ち寄りのお料理やお赤飯を中心に、それでも質素にと、気を遣いつつ準備するのですが、食卓はいつのまにか御馳走になってしまいます。あなたも、そんな教会のイースターを楽しまれましたか。

 

 キリストの復活は、四つの福音書に書かれていますが、そのどれもが人の思いを超えた驚くべき出来事として報告しています。ひとたび死んで復活した人は、ひとりもおりません。しかし、キリストは、死の象徴である墓を破り、永遠の命へと、甦り給いました。教会は、このキリストの復活の上に建てられました。教会の存在は、キリストの復活を抜きにしてはあり得ないのです。換言すれば、いつも教会は、その存在と働きによって、キリストの復活を証言している、と言ってもよいでしょう。

 

 キリストの復活によって、神さまは、わたしたちに幾つもの素晴らしい恵みと救いをくださいました。まず、キリストの復活は、わたしたちの罪の死を表わす十字架の贖い[あがない]の有効性を確証するものとなりました。それは、罪の赦しと永遠の命をくださる莫大な価値を持った小切手に、主ご自身がサインされたようなものであります。

 このことによって、わたしたちは、死の呪いと恐怖から解放され、希望に生きる者とされるのです。このメッセージがあるからこそ、イースターは、魂の再生として喜びのときなのです。

 

主は敵を破り 死は今、滅びた。高らかに歌え、ハレルヤ!

永遠のいのち われらにくださる 主をのべ伝えよ、ハレルヤ! 

(讃美歌21、328)

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