2月のメッセージ「教会の本質」

 南房教会牧師 梁 在哲(ヤン ジェチョル)

 

コリントの信徒への手紙Ⅰ 122731

 使徒パウロは二回目の伝道の旅の際、コリントに一年半滞在しながら教会を造り上げた。コリント教会は当時、最先端の都市文明を誇る環境の中でエネルギーに溢れていた。ところが使徒パウロがコリント教会を離れた後、様々な問題が次々と噴出されて分派主義、主の晩餐を巡る分裂、復活の否定、性的な乱れなどが生じていた。その中で最も深刻な問題は、自分の霊的な賜物だけが他人のものよりもっと大事だと言う考え方であった。

 このようなコリント教会宛に、使徒パウロは「あなた方はキリストの体であり、また一人一人はその部分です」(27節)、と伝えた。しかし、使徒パウロは、あらゆる争いや対立、倫理の乱れなど、様々な問題にも拘わらず、コリント教会こそ、キリストのお体であることを伝えた。特に聖霊の賜物について自分勝手に優先順位をつけていたコリント教会の人々に使徒パウロは、お一人一人に与えられた賜物はそれぞれ異なっているし、多様であることをも伝えたのである。

 最後にパウロは強い口調で勧めている。「あなた方はもっと大きな賜物を受けるように熱心に務めなさい」(31節)、と。パウロは賜物こそ、神からの贈り物で、人間の側から慕うべきものであるが、しかし大きな賜物は、ただ多くて大きなものだけではなくて、キリストのお体なる教会にまた、人々に益となるものであるし、聖霊により頼って願うべきであると、勧めているのである。

ボンヘッフアー牧師は、「教会の本質」という著作の中で「神はキリストのお体なる教会に人間の能力を超える三つの力-他人への犠牲と執り成しの祈りと罪の赦しの力-をご自分の賜物として与えて下さった」と、述べていた。我々は、自分の力ではなくて聖霊の御助けにより頼って、キリストのお体なる教会と他の人々に全てにおいて益となるもっと大きな賜物にあずかるように励んで行く者であり続けたいと願うのである。

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