6月のメッセージ「打ち砕かれた岩」

 

2020年6月7日

南房教会牧師 梁 在哲(ヤン ジェチョル)

 

詩編78編15~16節    ヨハネによる福音書7章32~39節 

過越祭と五旬祭と共に仮庵祭は、昔からイスラエルの民が受け継がれて来た大きな祭りである。仮庵祭は、每年9月頃、一週間続き、昔彼らがモ-セに導かれてエジプトから出で、荒れ野で40年間旅を続けながら暮らしていたことを記念して外で仮庵を造り、そこで住み込みした。また、葡萄やオリーブ等の收穫を祝う祭りでもあり、祭りの間には、一切の労働は禁じられて、祭りの初日と8日目には、聖なる集会が開かれて、七日間、焼き尽くす捧げ物を神に捧げ続けた。彼らは、自分たちの救い主は、この仮庵祭に来られると堅く信じ、祭司長は、祭りの間に、每朝シロアムの池から水を汲んで来て、祭壇に注いだ。

昔、イスラエルの民が荒れ野で飲み水が無くなった時、神より岩から飲み水を与えられたことを記念し、またもうすぐ麦の種を蒔く時期が来るので十分な雨が降り、聖霊を注いでくださるよう神に願った。仮庵祭の終りの8日目の日には、長い荒れ野での暮らしを終えて、約束の地カナンに入ったのを記念し、仮庵を畳んでそれぞれ自分の家に帰ることになる。この日は祭壇の7周回りながらホサナと叫んだので「大いなるホサナの日」とも呼ばれた。この日は、「大いなる救いの日」として守られ、人々は、この祭りの最後の日こそ、昨年の罪が赦される「最後のお赦しの日」となり、「喜びの日」にもなることを信じて、祭壇に水を注ぎ、棕櫚の葉を振りながら踊った。

この仮庵祭が近づいていた頃、主はガリラヤからエルサレムの方に上って行かれ、神殿の境内で教え始められた。そして、その荒れ野での出来事を顧み、仮庵祭の終わりの時を喜び祝う人々に、神殿の前で立ち上がって、大声で言われた。「渇いている人は誰でも、私の所に来て飲みなさい。私を信じる者は、聖書に書いてある通り、その人のから生きた水が川となって流れ出るようになる。わたしを信じる者は、聖書に書いてあるとおり、その人のから生きた水が川となって流れ出るようになる」と(37~38節)。主イエスは、イスラエルの先祖が飲んだ霊的な岩こそ、キリストご自身であり(コリントⅠ10:4)、そして、ご自身を通して誰でも、永遠の命に至る生きた水(ヨハネ4:14)を飲み、聖霊を受けるように勧められた。

御子主イエス・キリストは、十字架で亡くなられ、三日目に死人の内よりよみがえられ、わたしたちに永遠の命を与えてくださり、ご自身、まことの「打ち砕かれた岩」となられた。なぜなら、父なる神は、荒れ野で岩を開き、深淵のように豊かな命の水を飲ませて、その開かれた岩から命の水は、大河のように流れ下ったからである(詩編78:15~16)。わたしたちは、御自ら、「打ち砕かれた岩」となられた主イエスが、わたしたちの内に永遠の命に至る生きた水、聖霊を満たしてくださるように願いつつ、未だに主を知らない人々に折を得ても、得なくても、「渇いている人は誰でも、主イエス・キリストの所に来て飲みなさい」と宣べ続けたいと願う。   

もどる