4月のメッセージ「最初の復活の証人」

202144

南房教会牧師 梁 在哲(ヤン ジェチョル)

 

ヨハネによる福音書第201-18

世々の教会は、「イエスは死者の中から復活された」と、宣べ続けて来た。ところが、弟子たちさえ、最初からそのように証した訳ではなかった。彼らはイエスを裏切り、見捨てて、逃げてしまった。しかし、後に彼らは、勇気を振り絞り、復活の証人となったことをも紛れもない真実である。安息日が終わり、週の始めの日、彼らは復活されたイエスに出会ったからである。殊にマグダラのマリアは、復活されたイエスに最初に出会い、慰めのお声を聞いた。マグダラのマリアは、最後までイエスに従い、十字架の下でイエスを見届けた。

マリアは、安息日が終わった日曜日の朝、イエスのお墓の方に向い、出来る限りの最善を尽くした。どころが、マリアはイエスの遺体が誰かに盗まれたと思い込み、途方に暮れて泣いていた。その時、「マリア」と呼んでくださる慣れ親しんだお声に気づき、彼女は「ラボニ」と答えた。復活されたイエスは、マグダラのマリアを探して来られ、彼女はついに復活されたイエスに出会った。主イエスは、御自ら歩まれるべき道と共にマリアが進むべき道をもお示しになった。復活されたイエスの道は、御父のみもとに上られ、弟子たちに聖霊を送ってくださることであった。

そしてマリアの道は、復活されたイエスの新しい道を弟子たちに告げることであった。復活されたイエスに出会ったマリアは、弟子たちに「私は主を見ました。」と告げ、悲しみと絶望から喜びに満ちた「最初の復活の証人」となった。彼女は、悲しみと恐れと喜びの中で見聞きしたものを証したのである。イエス・キリストの復活を喜び祝うイースターの朝、お一人一人の名前を呼んでくださる復活された主イエスに出会い、「イエスは、死者の中から復活された」と述べ伝えつつ、その慰めと喜びを周りの人々と分かち合いたいと願う。

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