2月のメッセージ「新しい救いの時代」

20222月6日

南房教会牧師 梁 在哲(ヤン ジェチョル)

 

                                       

エゼキエル書36章25~27節   マルコによる福音書1911

洗礼者ヨハネが荒れ野に現れ、罪の赦しを得させるために悔い改めの洗礼を述べ伝える真っ最中、罪の赦しを求められる理由のない主イエスは、ガリラヤのナザレからヨルダン川まで来て洗礼を受けられた(マルコ1:9)。400年以上の間、イスラエルには、預言者が現れなかった。その中で突然現れた洗礼者ヨハネは、悔い改めてメシアの到来に備えて洗礼を受けるよう荒れ野で叫んだ。しかし彼は、謙って自分の罪を悔い改めて罪の赦しを求める者だけに洗礼を授け、悔い改めのない者には厳しく戒めた(マタイ3:7~9)。イスラエルの民は、約束の地、カナンを目指してヨルダン川を渡る前に神と約束を交わした。その場所で彼は、洗礼を通してその約束を新たにするよう促し、救い主は、後に来られて聖霊で洗礼を授けられると、証した(マタイ3:11)。神が約束してくださった救いの御業の洗礼を通して聖霊が与えられ、「聖霊の到来」は、「メシアの到来」と共に成し遂げられると、聖書は語り続けて来たからである(エゼキエル36:25~27)。

預言者の預言通り、洗礼者ヨハネは、単純に新しい洗礼を伝えるだけではなく、「新しい救いの時代」の始まりを宣言したのである。主イエスは、洗礼者ヨハネから洗礼を授けられた後、聖霊に満たされ、病者を癒され、罪をお赦しになり、サタンを追い出された。そのゆえ、わたしたちは、主イエスのその御業と十字架の死とご復活に倣い、洗礼を受け、聖霊に満たされ、「新しい救いの時代」のご約束にあずかることを許される。使徒パウロは、誰でもイエス・キリストに結ばれて神の霊に導かれる者は皆、「神の子」であり、神を「アッバ、父よ」と呼ぶことが許され、その神の霊は、「キリストの霊」であり、イエスを死者の中から復活させられたお方の霊であると、証した。(ローマ8:14~15)。それゆえ、わたしたちは、御子イエス・キリストを救い主として信じ、その御名によって洗礼に授けられることを許される。御子イエス・キリストを通して「新しい救いの時代」を開いてくださった父なる神、いつも豊かな実を結ぶように導いてくださる聖霊なる神、三位一体の神を褒め称えたいと願う。 

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