6月のメッセージ「戦いを勝ち抜いてゆく教会」

2023年6月4日

南房教会牧師 梁 在哲

 

「ヨハネの黙示録第7章9-12節」

「この後、わたしが見ていると、見よ、あらゆる国民、種族、民族、言葉の違う民の中から集まった、誰にも数えきれない程の大群衆が、白い衣を身に着け、手になつめやしの枝を持ち、玉座の前と小羊の前に立って、大声でこう叫んだ。『救いは、玉座に座っておられる私たちの神と、小羊とのものである。』また、天使たちは皆、玉座、長老たち、そして四つの生き物を囲んで立っていたが、玉座の前にひれ伏し、神を礼拝してこう言った。『アーメン。賛美、栄光、知恵、感謝、誉れ、力、威力が世々限りなく私たちの神にありますように、アーメン』(ヨハネの黙示録第7章9~12節)。

ヨハネ黙示録は、小アジアの七つの教会を通して全世界の教会宛に送られたヨハネの文書とも言われる。使徒ヨハネは、神の隠された秘密は、「啓示の御言葉」によらなければ、明らかにされない、また戦いを勝ち抜いてゆく教会の姿を語り始める。それは民族や国家、また言葉も違う世の枠組みを越えた教会の姿であり、その群れは、神より国籍を与えられ、十字架につけられた神の小羊を救い主として告白している。

それは、数え切れないほどの群れが神の小羊でおられるイエス・キリストを救い主として告白し、一つとされる教会の姿である。また、その救いにあずかる洗礼によって神に呼び出され、「戦いを勝ち抜いてゆく教会」が神に礼拝を捧げる姿でもある。それは、神の国の国籍を保ちながらもこの世においては寄留者として神の国への旅の途上にある教会がその戦いを勝ち抜いてゆく姿でもある。

ペンテコステを迎え、聖霊降臨節のときを歩んでゆく私どもの南房教会は、父なる神が御子イエス・キリストを通して既にわたしたちの心の中でご自身の刻印として与えてくださった聖霊の力に依り頼って、この世の暗闇の力に打ち勝つ群れとなりたい。そしてこの世の寄留者として「戦いを勝ち抜いてゆく教会」の喜びにあずかりつつ、教会の頭なる主イエス・キリストの「善き忠実な僕」と呼ばれる、そういう群れとなりたいと祈り、願う。

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