万事を益としたもう神

原田多恵子牧師

「被造物がすべて今日まで、共にうめき、共に産みの苦しみを味わっている」と使徒パウロはいいます。それは被造物(生きもの)だけではなく、「“霊”の初穂をいただいているわたしたちも・・体の贖われることを、心の中でうめきながら待ち望んでおります」

 確かにわたしたちの現実には、心を暗くするできごとや苦しみが多くあります。苦しみは減るどころか、むしろ増えているのかもしれないと、思うほどです。でも使徒のいう苦しみは、ただ単にこの世にある苦しみと同じものではないでありましょう。それは、神の与えてくださる希望を忍耐しつつ待ち望む、信仰の歩みの中での苦しみであります。

 

 しかし「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています」と使徒はいいます。それは「どう祈るべきかを知らない」わたしたちのために、神のみ心を深く知りたもう聖霊が、わたしたちのために執り成してくださるからです。

 どんな苦しみも、やがて顕される神の栄光によって、「万事が益となるように共に働く」この恵みの約束に信頼しつつ、希望をもって歩みたいと願います。

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