「見いだせる時に呼び求めよ」

(12月7日の説教から)

牧師 原田 史郎

イザヤ書55章6~11節

第二イザヤは「主を尋ね求めよ、見いだしうるときに。呼び求めよ、近くにいますうちに」と、恵みに招かれた民に言いました。この預言は、主イエスがナザレの会堂で、イザヤの巻物(61章1~2節)を読まれた後「この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとき、実現した(ルカによる福音書4章21節)」と言われた時、成就しました。

「呼び求めよ」と呼びかけられている者は、善人ではなく「神に逆らい、悪を行う者」です。しかし、「主に立ち帰るならば、主は憐れんで」くださり「豊かに赦してくださる」のです。神さまの憐れみと救いは、わたしたち人間の考える思いや道とは、全く違うものです。

人々が見捨て、軽蔑し、無視した苦難の僕がいました(53章1~3節)。だが、「彼が坦ったのはわたしたちの病、彼が負ったのはわたしたちの痛みであった(4節)」のです。この救いを全うされる、救い主イエスの降誕が近づいています。アドベントは、悔い改め、主に立ち帰る時なのです。

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