(十戒講解その7)「体は聖霊の宿る神殿」

(10月4日の説教から)牧師 原田 史郎

 

出エジプト記20章1~14節

コリントの信徒への手紙一 6章18~20節 

 

十戒の7番目の戒めは「姦淫してはならない(ナーァプ・ロー)」です。この戒めは、女性にも適用されますが、家父長制の男性中心社会では、より男性に語られていると考えられます。姦淫には、死刑の厳しい刑罰が規定されました(申命記22章22節以下)。

 だがこの戒めは、ただ単にわたしたちの外側の行動だけではなく、主イエスが言われたように、人間の心に隠された罪の秘密にまで及ぶものなのです(マタイ福音書5章28節)。

そして聖書は、より積極的に、わたしたちの体は「神からいただいた聖霊が宿ってくださる神殿(コリントの信徒への手紙一 6章19節)」だというのです。それは、主イエス・キリストの貴い血による「代価を払って買い取られた」ものなのです。ですから、わたしたちは一切の不潔な行為、動作、思いや欲望を避けて、聖霊の喜ばれる平和と清い道を求めるのです。「だから、自分の体で神の栄光を現しなさい」と勧められるのです。

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