「楽園の喪失と回復」

(11月8日の説教から)

原田多恵子 牧師

 創世記3章1~15節

 

 神は、6日で天地万物を造られ、最後に人間を創造されました。この人間に、万物を支配し守ることを命じられました。神はさらに、アダムをエデンの園に住まわせ「園のすべての木から取って食べなさい。ただし、善悪の知識の木からは、決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう」と厳命されました。

ところが、生きもののうちで、最も賢い蛇が、女(エバ)に「決して死ぬことはない。それを食べると、目が開け、神のように善悪を知るものとなることを神はご存知なのだ」と言って、誘惑しました。女は、夫のアダムにも食べさせ、二人は、神の命じられたことに背いたのです。この最初の罪は「原罪」となって、わたしたち人間の中に深く潜んでいるのです。罪を犯した二人は、楽園を追われます。

しかし神は、わたしたちのために赦しの道を備えられました。「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである(ヨハネによる福音書3章16節)」 失われた楽園は、神の独り子でありたもうイエス・キリストによって回復されたのです。

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