支えてくださる主キリスト

牧師 原田 史郎

ヨハネによる福音書4章43~54節

 

カナにおられた主イエスのもとに、王の役人がカファルナウムからやって来ました。彼は、死にかかっている彼の息子をいやしてくださるよう、主に願います。主は彼に「あなたがたは、しるしや不思議な業を見なければ、決して信じない」と言われます。ガリラヤの人々は、主を歓迎しましたが、それは主がエルサレムでなさった奇跡を見ていたからでした。

この主の拒絶にも拘わらず、役人は「主よ、子供が死なないうちに、おいでください」と、懇願します。愛する我が子のために、父親である役人は、必死の思いで訴えました。

「イエスは言われた。『帰りなさい。あなたの息子は生きる』その人は、イエスの言われた言葉を信じて帰って行った」 何か結果(ご利益)が出てから、それを評価して信じるのではなく、主の憐れみを信頼して、御言葉に従って歩むことが「信じる」ことなのです。星野富弘さんの「支えられているから、立っている。支えられているから、見えない明日に夢を見られる」という詩があります。どんな困難の中でも、主イエスは、わたしたちを深い愛をもって支えてくださるのです。御言葉に従って生きるのです。

前回 目次へ 次回