「あなたがたは地の塩、世の光」

2月12日(日)

牧師 原田 史郎

マタイによる福音書5章13~16節

「あなたがたは地の塩である」と主は言われます。塩の働きは、自分を隠して料理では深い味を出し、また腐敗を止めます。パウロも「いつも塩で味つけられた快い言葉で語りなさい(コロサイの信徒への手紙4章6節)」と言いました。これは辛口の批評ではなく「良識的で善意にあふれる(リビング訳)」言葉のことで、人の徳を建て活かすような「快い言葉」です。だが塩が塩味を失ってしまえば、パレスチナの不純物を含んだ岩塩は「何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけ」のものになってしまいます。ここには、主の厳しさがあります。

 また、主は「あなたがたは世の光である」と言われました。光は「燭台の上に置く」もので、山の上の町のように隠れることが出来ません。光は隠すのではなく、むしろ輝かせるものです。パウロは「あなたがたは、以前には暗闇でしたが、今は主に結ばれて、光となっています。光の子として歩みなさい(エフェソの信徒への手紙5章8節)」と勧めました。

 わたしたちが地の塩として働き、世の光として輝くとき、主は「天の父をあがめるようになる」と言われます。神のみ名が崇められ、栄光が現されるために、どんなときにもキリストに従い、主の弟子として歩むのです。

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