「十字架への道」

4月9日

牧師 原田史郎

マタイによる福音書21章1~11節

 

 マタイによる福音書は、主イエスがエルサレムに入城されたことを、ゼカリヤの預言(ゼカリヤ書99節)を引用してこう言い表しました。「シオンの娘に告げよ。『見よ、お前の王がお前のところおいでになる/柔和な方で、ろばに乗り/荷を負うろばの子、子ろばに乗って。』

主は、当時の王たちが乗る勇壮な軍馬ではなく、見栄えのしない小さな子ろばに乗って入城されました。それはおよそ、人々が期待する力に満ちた王から全く反対の、へりくだり、冴えない惨めな姿でもあります。でもこの柔和な王の姿にこそ、わたしたちの罪を負い、救い成し遂げられる主イエスのメシア(キリスト)としての十字架の道があるのです。

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