6月のメッセージ「キリストの命の息吹」

201962

南房教会牧師 梁 在哲(ヤン ジェチョル)

 

ヨハネによる福音書第2019-23節

教会暦では聖霊降臨日(ペンテコステ)は、復活日から50日目(今年は6月9日)を意味している。聖霊の降臨は主イエスのご約束の成就と捉えられ、更に命の息を吹き入れられることによって生命が誕生する(創世記27)とういう旧約聖書の伝統から、それは教会の誕生と見なされる。

さて、週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人を恐れて家の戸に鍵をかけて息を殺していた。そのような弟子たちに主イエスは現れて真中にお立ちになって「あなたがたに平和があるように」と言われた(19節)。おののいて扉を閉じている弟子たちに主イエスは現れて共におられた。

そして、弟子たちに喜びと確信をお与えになる平和のご挨拶を重ねて言われた(21節)。このように主イエスは、弟子たちに平和をお与えになり、御父がご自分をお遣わしになったように弟子たちをお遣わしになり、良い知らせ‐福音‐を宣べ伝えるように命じられた。

更に、主イエスは弟子たちをお遣わしになる前にご自分の命の息吹を吹きかけて「聖霊を受けなさい」と、言われた(22節)。父なる神は、土の塵で人をお創りになり、その鼻に命の息吹を吹き込んでくださった。そして主イエスは命の息吹によって弟子たちにご自分の命令を果たせる新しい力をお与えになったのである。

主イエスは悔い改めてご自分を信じる者には聖霊のお働きによってその罪が赦されることを言われた。父なる神は御子を死人のうちよりよみがえらせてくださり、御子の命の息吹‐聖霊‐を送ってくださることによって大いなる御業を成し遂げられたのである。私たちは主イエスの御言葉と命の息吹によって自分たちの罪が赦されたゆえに人の罪を赦すことが委ねられる御恵みにあずかり、聖霊降臨節の時を迎えたいと願うのである。

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