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6月のメッセージ「新しい創造の出来事」 2022年6月5日 南房教会牧師 梁 在哲（ヤン ジェチョル） 使徒言行録２章１～６節 五旬祭の日は、過越祭から５０日目に終わるユダヤ人の祭りで、旧約では七週祭、小麦刈りの初穂の祭りなどと呼ばれ、収穫を感謝する一方、エジプトの国を出て５０日かけてシナイの荒れ野に到着し、モーセを通して神から律法を与えられ、神と契約を結び、契約の共同体となったことを覚え、記念する時である（出エジプト１９：１）。復活なさった主が言われた聖霊降臨のご約束は、五旬祭の時、成し遂げられた（使徒２：１～６）。弟子たちは、聖霊に満たされ、霊が語らせるままに、他の国々の言葉で話しだした。それは、復活さなった主より言われた通り、「新しい言葉を語る」ことに他ならない。復活なさった主は、不信仰と頑なな心の弟子たちをおとがめになり、「信じる者は、新しい言葉を語る」と言われたからである（マルコ１６：１７）。その日を境として弟子たちは、「新しい言葉、福音」を地の果てに至るまで全世界に語り始めた。 聖霊降臨によって主のお体なる生命力に溢れる教会が「新しいイスラエル」としてこの地上で産声をあげた。ところが、聖霊降臨の出来事は、「一同が一つになって集まり、心を合わせて熱心に祈るところ」だけに起こり、「ナザレのイエスこそ、自分の救い主である」と、告白できる信仰の共同体にのみ生じて来る。それゆえ、主イエスにおいてなされた「新しい創造の出来事」が教会において行われた。そして五旬祭の日が来て、一つになって集まっていた弟子たちの上に聖霊が注がれ、神の命の息が吹き入れられたその時、新しい人間が創造され、もう一つの「新しい創造の出来事」が弟子たちにおいて行われた（創世記２：７）。教会もそして、弟子たちも何度も歴史の中で瀕死の状態に直面しながらもその罪人の群れは、何度も息を吹き返した。その奇跡の恵みは、主の再臨を待ち望む教会を「復活の共同体」として創り出し続けてくださり、罪人の暗い心を照らしてくださる聖霊の働きによる「新しい創造の出来事」に他ならない。 |