信仰による勝利

牧師 原田 多恵子

士師記6章36~40節

 

 ロンドンオリンピックの中継が毎日、深夜まで放送されていますが、わたしは女子マラソンを見ました。以前、ロンドンを訪ねたことがあり、走るコースに興味を持ちました。

 競技では、敗れて涙を飲んだ選手もいましたが、厳しい練習を積み上げて、ついに映えある勝利の栄冠を得た選手たちに、人々は惜しみのない拍手をおくったことでした。

 私たちが生きていくとき、多くの戦いがあります。地上では、勝者になるとは限りません。また、今日の勝者も明日は敗者になることがあります。しかし、神さまはわたしたちに、信仰による勝利をあたえてくださるお方です。そして、信仰による勝利に揺るぎはありません。

 イスラエルが神さまから離れたとき、ミデアン人が入ってきて、民の収穫物や家畜などを7年に亘り略奪しました。このため、人々は、神さまに助けを求めたところ、主は小さなマナセ族のギデオンを選ばれました。

 ギデオン自身は、力のない小さな自分が本当に選ばれたのか分かりません。しかし、神さまが羊の毛の上に、露を置いたり、乾かしたりされる二つのしるしによって、彼は、士師としての選びを確信することが出来ました。

 かくてギデオンは、主の指示に従って最終的にわずか300人にしぼられた勇者たちをもって、3万2千のミデアン人を打ち滅ぼします。そしてイスラエルに40年間の平穏が訪れました。

 わたしたちの霊的な戦いは、この世に対するものです。聖書は「世に打ち勝つ勝利、それはわたしたちの信仰です。だれが世に打ち勝つか。イエスが神の子であると信じる者ではありませんか」(ヨハネの手紙一5章4~5節)と宣言します。信仰による勝利が約束されているのです。

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