聖霊によって歩みなさい

原田 史郎牧師

ガラテヤの信徒への手紙5章16~25節

 

 復活されたキリストは、弟子たちに息を吹きかけられて「聖霊を受けなさい(ヨハネによる福音書20章22節)」と言われました。主の弟子は、わたしたちを含めてすべて聖霊を受けて歩む者なのです。

使徒パウロもまた「霊の導きに従って歩みなさい」と勧めました。そのために「肉(生まれながらの罪の性質)」の欲望の望むところを避けて歩まなければなりません。なぜなら、肉と霊の願望は正反対のもので、この二つの対立する葛藤があるところで、善を行うことは出来ないからです。

聖霊の導きに歩むことは、先ず神に心を開け渡し、聖霊のみ声を聞くということから始まります。神がわたしたちに望んでおられること、成そうとされることに耳を傾けるのです。神の御言葉(聖書)を受け、注意深く周りに起こる出来ごとの中に(それが例えマイナスのものであっても)、主の摂理と導きを求めるのです。そしてわたしたちが、霊の導きに従って歩むならば、聖霊は「霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実~」等、愛に代表される九つの果実を豊かに実らせてくださるのです。

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