湖上を歩いておられる主

2月14日の説教

梁在哲牧師

 

イザヤ書30章8節~17節    マタイによる福音書14章22~36節

主イエスは、五つのパンと二匹の魚の奇跡のしるしを通して群衆に肉の糧を与えられ、疲労困憊した弟子たちの疑いと恐れをも湖上を歩かれる奇跡の出来事によって取り除いてくださった。それゆえ、弟子たちは、「本当に、あなたは神の子です」と言って主を拝み、一行は湖を渡り、ゲネサレトという土地に着いた(マタイ14:31~34)。既にナザレのイエスの噂を聞いていた土地の人々は、付近にくまなく触れ回り、病人を皆、イエスのところに連れて来て、イエスの服の裾にでも触れさせてほしいと願い、触れた者は皆、癒された(35~36節)。故郷ナザレでは、歓迎されなかったイエスは、異邦人たちのあらゆる病気を癒してくださるために湖を渡り、その土地の人々から熱烈に歓迎された。

「袖振り合うも他生の縁」という諺があるが、ユダヤ人は、服の裾を大事にし、神の御命令に従順な民のしるしとして、衣服の四隅に房を飾り付けた(申命記22:12)。ゲネサレトの人々は、ナザレイエスのよい触れを広く人々に伝えて歩き、病人をもイエスのみもとに連れて来た。また、病気の人々も、イエスの服の裾に触れたゆえに皆、癒された。彼らは、ナザレのイエスへの従順な気持ちを身をもって明らかにした。わたしたちは、湖上を歩かれ、人々の疑いや恐れを取り除き、あらゆる病を癒してくださる主イエスの良い知らせを伝えつつ、病の苦しみや悲しみに悩んでいる人々を主イエスのみもとに連れて来る従順な者になりたいと願う。

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