主イエスの洗礼の模範

1月 8日の説教

梁在哲牧師

 

ヨシュア記3章1~17節    ルカによる福音書3章15~22節

主イエスは、ガリラヤで福音伝道を始める前に先立って洗礼者ヨハネから洗礼を受けられた。それは、悔い改めのために水を用いて授ける洗礼を遥かに超え、聖霊が注がれ、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という天の父なる神の御声が響かれる洗礼であった(ルカ3:21~22)。イスラエルの民は約束の地、カナンに入り、新しい歩みを始めるためにヨルダン川を渡らねばならなかった。ヨシュアは主なる神が共におられるのを信じ、契約の箱を先頭にして、ヨルダン川の激しい流れを渡るように祭司たちを促したからである(ヨシュア3:1~17)。イスラエルの民がモーセに導かれて芦の海を渡る際、水が壁のように両側に立ったようにヨシュアに導かれた民も川底を進むことを許された。

洗礼によって新しい歩みが始まるようにイスラエルの民は、水を潜って新しく生まれた。ペトロが見た幻と百人隊長コルネリウスの幻は、神に選ばれた新しい民の証印として異邦人にも聖霊の賜物が注がれ、洗礼の恵みにあずかることを証している。詩編の記者は、「あなたは御自分の息を送って彼らを創造し、地の面を新たにされる」、と歌っている(詩編104:30)。それゆえ、ペトロは「『わたしたちと同様に聖霊を受けたこの人たちが水で洗礼を受けるのを、いったいだれが妨げることができますか』と言った。そして、イエス ·キリストの名によって洗礼を受けるようにと、その人たちに命じた」(使徒10:47~48)。「御子イエス・キリストの洗礼の模範」に倣い、ご自分の息吹を送ってくださる父なる神の聖霊を豊かに受けて新たに創造された者として地上の旅路を全うできるように祈り、願う。

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