「神からの誉れ」

ルカによる福音書14章7~14節 

牧師 原田多恵子

 

 主イエスは、上席に座ろうとする人たちに言われました。「婚宴に招かれたなら、上席に着いてはならない。身分の高い人が来たなら、恥をかいて末席に着くことになる。だれでも高ぶるものは、低くされ、へりくだる者は高められる。」これは、最後の審判の時の神の裁きを、譬で語られたものです。

 「ことを隠すのは神の誉れ」(箴言25:2)といわれます。この「誉れ」は直訳で、本来は「栄光」(カーボード)の意味です。人間が考えたり、図ったりすることを超えて、神の深い御意とご計画があるのです。人は、より高く、力あるものを求め、誉れを得ようと努めます。しかし、神からの誉れは、わたしたちが、低い者、弱い者に見返りなく接する者に与えられるのです。

 主イエスが、天の栄光を捨てて、低い姿でへりくだられて神の計画を実現されたように、わたしたちも、主イエスに倣って、へりくだりつつ歩みたいものです。そこに、神さまからの誉れがあるのです。

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