「キリストに向かって成長する」

(6月15日の説教から)

牧師  原田多恵子

エフェソの信徒への手紙4章1~6、11~16節

 

 教会は、神さまの目的と計画のなかに置かれています。手紙は、この教会を構成する教会員が、どのような者であるのかを勧めます。著者はここで、「高ぶることなく、柔和で、寛容の心を持ちなさい。愛をもって互いに忍耐し、平和のきずなで結ばれて、霊による一致を保つように努めなさい」と六つの徳目を挙げます。それは、キリストの体が一つであるように、わたしたちも一つになるためです。これらのものが欠けているならば、決して一致することは出来ません。それぞれが自分勝手な方向に分裂するのではなく「体は一つ、霊は一つ」なのです。主も、信仰も、洗礼も一つです。そして「すべてのものの父である神は唯一であって、すべてのものの上にあり、すべてのものを通して働き、すべてのものの内におられる」のです。

さらに神さまは、ある人たちを、キリストの体を造り上げるために選び、用いられます。こうしてわたしたちは「神の子に対する信仰と知識において一つのものなり」こうして「成熟した人間になり、キリストの満ちあふれる豊かさになるまで成長」するのです。わたしたちは、キリストの体である教会に召し出され「節々が補い合うことによってしっかりと組み合わされ、分に応じて働いて体を成長させ」教会として整えられ、成長していくのです。

このような素晴らしい一致と成長は、神さまの憐れみによって、わたしたち南房教会にも、成就している恵みの現実なのです。主を仰ぎ、祈りつつ歩みましょう。

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