神の指のお働き

3月17日

牧師 梁 在哲

ルカよる福音書11章14~26節

主イエスは、神の指で口を利けなくする悪霊を追い払われるところこそ、神の支配されるところで、そこに神の国はすでに到来しているし(20節)、ご自分の癒しの奇跡と出エジプトの奇跡(出エジプト8:15)において神の救いの御業は、成し遂げられつつあることを言われた。キリスト(もっと強い者)は来られてサタン(強い人)に支配され苦しんでいる世を解き放ってくださった(21~22節)。

主イエスはサタンとの戦いに中立はないし(23節)、神の支配されるところ-神の国-にも中立はないことをも証された(24~26節)。「神の指のお働き」によって悪霊が追い払われてもその代わりにイエス・キリストを受け入れない「空き家」は、霊的な中立状態となり、以前よりもっと酷い状態になってしまうからである。

「AmericaFirst」が叫ばれる今日、「目には目、歯には歯」と言った力を力で追い払おうとする傾向は益々強くなっていると思われる。人間が作り出した力だけを追い求め、より頼むところに状況は、更に悪化してしまうのではないだろうか。わたしたちは自分の力ではなくて、父なる神の指のお働き、御子なる主イエスのみ力と聖霊のお働きにより頼む生き方を証しする存在であり続けたいと願うのである。

 

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