最初の弟子たち

ヨハネによる福音書1章35~51

牧師  原田  史郎

「彼はまず自分の兄弟シモンに会って、「わたしたちはメシアに出会った」と言った。」主イエスに会って親しく主の教えを受けたアンデレは、まず自分の兄弟シモンのところに行きます。この「まず」というのは、他のことを考えないで、真っ先にということです。また「会う」と言う言葉も、たまたま出会ったというよりも、見付けてとか、探し出してという意味があります。

 アンデレの中には、メシア(キリスト)に出会った、という感動と喜びが溢れていました。そこで彼は、「シモンをイエスのところに連れて」行きます。主は、シモンを見つめて、「あなたはヨハネの子シモンであるが、ケファ(「岩」の意味)と呼ぶことにする。」と言われました。ケファは、ギリシャ語ではペトロです。こうして後のシモン・ペトロが誕生しました。

 シモンは単純で純真素朴、熱情に溢れた漁師です。しかしその反面、しばしば軽挙妄動で、結果をよく考えないで失敗します。そんなシモンを、主は受け止めて、岩を意味する名前を付けられたのです。わたしたちも主に選ばれ、愛されている弟子として、与えられた性格や賜物を主のために献げましょう。

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