主の祈り・アーメン

牧師 原田多恵子

ヨハネによる福音書1章43~51節    

「主の祈り」の最後は「アーメン」です。新共同訳聖書では、イエスが語られた「アーメン アーメン(51a)」を、「はっきり言っておく」と訳しています。因みに、明治の文語訳聖書は「まことに誠に汝らに告ぐ」で、1954年の口語訳聖書は「よくよくあなたがたに言っておく」でした。

「主の祈り」で「アーメン」と唱えられるときは、「これは、真実であり、確かであるにちがいない、ということです(ハイデルベルク信仰問答)」 何故ならば、わたしたちの祈りは、しばしば不安や惑いの中で、ある限界をもってしか祈れないと感ずるからです。

しかし、わたしたちのそのような感じよりも、祈りは「はる

かに確かに、神さまによって、聞かれている(同)」のです。 ある人が、人生の最後に、難しい言葉は忘れてしまっても、「アーメン、ハレルヤ、インマヌエル(神われらと共にいます)」の三つの言葉を覚えていれば良い、と言いました。「アーメン」には、わたしたちの思いを越えた力があるのです。

「アーメン!」

前回 目次へ 次回