「わたしを求めて生きよ」

(7月6日の説教から)

 牧師  原田史郎

使徒言行録13章1~12節

      

 アンティオキヤの教会は、バルナバとサウロ(後のパウロ)に手を置いて、二人を宣教に送り出しました。二人は、キプロス島に船で渡り、島全体を巡ってパフォスに着きました。そこで彼らは、バルイエスというユダヤ人の魔術師に出会います。彼は、パウロたちが、地方総督がパウロたちの教えを聞くことに対抗して妨害しました。古代の魔術師(マゴス)というのは、今日、わたしたちが、ハリーポッターの世界で考えているようなものとは違います。イエスが誕生したときに、東方から来た学者たちも、マゴスでした。魔術師バルイエスの識見は、賢明な人物といわれる地方総督も認める程でした。 今日でも魔術師は、現代的に姿を変え、スマートな姿で存在します。わたしたちが「わたしを求めて生きよ」と福音を伝えるとき、福音と魔術との闘いは、今なお続いているのです。

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