「人間をとる漁師」

(10月12日の説教から)

    牧師 原田史郎

マタイによる福音書4章18~22節

「イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、二人の兄弟、ペトロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレが、湖で網を打っているのを御覧になった」 ガリラヤは、「異邦人のガリラヤ、死の陰の地(4章15~16節)」といわれた所です。この暗黒の地に、今、大きな光である主イエスが来られました。

主は、二人の漁師に「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と呼びかけられます。この呼びかけは、突然であり、彼らの都合に合わせているようには見えません。漁師にとって網を打つときは、手の離せない状態です。でも、主は彼らが仕事に集中しているその最中に、呼びかけられました。神の選びは、人間の都合に合わせてなされるものではないからです。わたしたちにとっては、突然の語りかけであっても、それは主のご計画の中で最善のときなのです。今も主はわたしたち一人一人に呼びかけられます。「人間をとる漁師」として、 サタンの手に握られている人たちを、その手から奪い返すのです。

前回 目次へ 次回