「到来する日に備えなさい」

(12月6日の説教から)

原田 史郎 牧師

マラキ書3章19~24節

 

マラキは「見よ、その日が来る」と予言します。その日は「炉のように燃える日」であり「大いなる恐るべき主の日」といわれます。この日、悪しき者と正しき者に分けられます。悪しき者にとってこの日は、審きの日ですが、神を畏れ敬う者にとっては、義の太陽によって癒され再生されるときなのです。そして神は、その日の来る前に預言者エリヤを遣わし、「父の心を子に/子の心を父に向けさせ」て、利己主義によって崩壊した人間関係を愛によって向き合い、寄り添うものへと回復させるのです。

キリストが来られる前に洗礼者ヨハネが登場しました。彼はイザヤの預言を用いて「わたしは荒野で叫ぶ声である。/『主の道をまっすぐにせよ』と(ヨハネによる福音書1章23節)」語りました。再臨の主が来られる前に、わたしたちもこのエリヤやヨハネのような役割を、今の時代の人々に対して担っているのです。来たりたもうキリストを指し示し、証しするのです。

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