最初の弟子たち

2010年1月17日 説教 原田多恵子牧師 

            マルコによる福音書 1章14~20節

 

 

 バプテスマのヨハネがヘロデに捕えられたとの報に、イエスは、ご自分の時が来られたことを察知されました。そして、ガリラヤ湖畔で最初の弟子たち4人を選ばれます。

網を打っているシモンとアンデレに声をかけられ、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう。」と言われると、「二人はすぐに網を捨てて従った。」のであります。

 さらに、主は舟の中で網の手入れをしていたゼベダイの子ヤコブと、兄弟ヨハネをお呼びになりました。二人は、すぐに父と雇い人とを舟に残して、イエスに従いました。弟子の12人の三分の一にあたる4人が、この時、弟子として召しだされました。

 彼らは、招きのあった時、誰かに相談したのではありませんでした。以前に、主のお話を聞いたことがあるかも知れませんが、主の招きに「すぐに従った」のであります。献身者は、そういう人が多いと思います。

 シモンは、主からペテロ(岩)と名付けられ、一番弟子として仕え、最後は逆さ十字架に架かって殉教しました。アンデレは、熱血漢の兄とは対照的にセカンドに甘んじ、寛容で柔和な人でした。小アジヤ、ロシヤやスコットランドの守護聖人と呼ばれ,X型十字架で、殉教しました。

 ヤコブは主からボアネルゲ(雷の子)と呼ばれるほどの血の気の多いガリラヤ人気質でしたが、ヘロデの手にかかり、教会の最初の殉教者になりました。ヨハネは、十字架上のイエスに母マリアを託された弟子です。ローマ、エフェソスなどに伝道し、100歳位で平安のうちに、召されたといわれます。

 彼らは全てを捨てて主イエスに従いました。主はその招きの言葉のように、彼らを人間をとる漁師として用いられ、その生涯を神さまの栄光を表すものにされました。わたしたちも、それぞれが置かれたところで、この主イエスの働きに招かれているのです。招かれているものとして、相応しい歩みが出来ますように。

 

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