神の霊で戦われる主

2月28日の説教

梁在哲牧師

 

イザヤ書35章1~10節       マタイによる福音書12章22~32節

悪霊に取りつかれて目が見えず、口の利けない人をイエスがいやされると、その人はものが言え、目が見えるようになった(マタイ12:22)。サタンは、見ることも、聞くことも出来なくなるように、人々の信仰の入り口を閉ざしていたが、しかしキリストは、その全てのことを開けてくださった。ところが、イエスの奇跡のしるしの前に群衆は皆驚き、「これはメシアでなければ出来ない」と素直に言った(23節)。しかし、イエスの奇跡のしるしは、ファリサイ派の人々の反感を買うようになり、彼らは悪意に満ちて、ベルゼブルの力で悪霊を追い出したと、紛れもない真実を歪め、あざけた(24節)。そこでイエスは、彼らの考えを見拔いて、サタンがサタンを追い払うような彼らの矛盾した話しをことごとく指摘し、反撃を加えられた(25~27節)。そして、ご自分の戦いは、父なる神から遣わされた聖霊の力によるものだと、明らかにされた(28節)。

その上ご自分は、サタンの力を借りた訳ではなく、サタンを縛り上げ、サタンに苦しまれた者を救い出され、既にサタンに打ち勝たれたと例えられた(29節)。サタンとの霊的な戦いには、灰色なようなグレーゾーンは存在しないし、信じる者は、ご自分に味方して共に福音を伝え、人々を集めると、言われた(30節)。人間は信じていない時、知らずに神を冒涜することもある(テモテ一 1:13)。しかし聖霊のお働きを知りながら、わざとそれに言い逆らい、拒む者は、赦されないとイエスは、厳しく警告された(31~32節)。聖霊のお働きは、罪を悟り、悔い改めるように促すことなのに、それを拒む者は、悔い改めに言い逆らう者に他ならないからである。御子の十字架とご復活を通して主にある自由と勝利を与えてくださる父なる神、「神の霊で戦われ」、ご自分の勝利にあずかるように執り成しの祈りを捧げておられる御子なる神、悔い改める心を新たに起こし、益々盛んにしてくださる聖霊なる神、三位一体の神を褒め称えたい。

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