復活の主を証して進みゆく者

4月16日説教

梁在哲牧師

 

列王記下7章1 ~16節    ルカによる福音書24章13 ~35節

二人の弟子は、エマオの途上で出会った見知らぬ旅人に、「『一緖にお泊まりください。そろそろ夕方になりますし、もう日も傾いていますから』と言って、無理に引き止めた」(ルカ24:29)。その後、二人は目が開け、見知らぬ旅人が復活なさったイエスだと分かった時、イエスの姿は見えなくなった(31節)。二人は、時を移さず、夜のうちに出発して、エルサレムに戻って他の弟子たちにその喜びのお知らせを伝えた(33~35節)。

北イスラエル王国の都サマリアは、アラムの王ベン・ハダドの軍隊に包囲されて、飢饉に襲われた(列王記下6:24)。その時、サマリアの城門の入り口にいた重い皮膚病を患っていた四人の人は、絶望に陥ったあげく、夕暮れにアラムの陣営に投降しようと、立ち上がった。ところが、彼らがアラムの陣営まで来たところ、アラムの軍隊は、天幕も馬も、ロバも捨て、陣営をそのままにして、命を惜しんで逃げ去った(列王記下7:5~7)。

当時、夜は主なる神から切り離された時間帯として、人々は恐れに襲われていた。しかし、重い皮膚病を患っていた四人は、「わたしたちが黙って朝日が昇るまで待っているなら、罰を受けるだろう」と互いに言い合って、夜中に行動を起こして、その良い知らせを王家の人々に知らせた(列王記下7:9~10)。一方、詩編の記者はそのような夜ごとにも人間の思いと心を励まし、諭してくださる主なる神を褒め称えている。(詩編16:7)。

クレオパともう一人の弟子は、エマオの途上で復活なさった主イエスに出会い目が開け、新たな命が与えられ、その喜びのお知らせをその夜のうちに伝えて行こうとした。わたしたちは、復活の主に出会い聖霊の御助けによって心を燃やされ、暗夜のような困難や恐れを乗り超えて、復活の主を証して進みゆきたいと祈り願う。

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