悔い改めの使徒

       2009614日  礼拝説教  原田多恵子牧師

                     使徒言行録17章22~34節

 

 パウロはアテネの町を歩いて、多くの偶像、殊に「知られざる神に」と書いてある祭壇を見て憤慨しました。

 そこで、彼は、アレオパゴスで説教をしました。ストア派とエピクロス派に対して、「創造主なる神」を示します。

 「神は、天地の主であるから、人の手で造った神殿には、住まわれない。全ての人に命と息を与えてくださる。一人のひとから、全ての民族を造り、住まわせ、季節を決め、地境を決められた」その目的は「神を見出すこと」であり、近くに求めれば見出せるようにしてくださいました。

 神は、イエス・キリストを先にお選びになり、無知の時代を終わらせ、神に立ち返るように「悔い改めることを求められること」を、復活のキリストを示しつつ迫ります。

 日がな一日、無為に議論するだけのアテネ人は、これに応えることが出来なくて、「いずれ聞こう」と嘲笑いました。だが、数人の人々は信仰を持ちました。

 パウロのアテネ伝道は、失敗だと言われています。しかし、「悔い改めの使徒」として用いられ、次のコリントへ伝道の、布石になりました。

 失敗に見えることの中にも、神さまの深い導きと摂理があることを覚えたいものです。

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