キリストの昇天(昇天記念日礼拝)

       牧師 原田 多恵子

 

 ルカによる福音書24章44~53節   

復活されたイエスは、40日にわたり弟子たちに現れました。その後、主は「彼らをベタニア辺りまで連れて行き、手を上げて祝福され」、そこで「天に上げられ」ました。キリストは、使徒言行録1章9節では、雲の中に上げられていきますが、最終的には、神の右に座するために、第3の天へと昇られたのです。

 十字架に架けられた主イエスは、わたしたちの罪を担われ、罪の赦しを与えてくださいました。そして、復活は、わたしたちが新しい命に生きるために、神が成された救いの完全な成就を宣言するものでした。

これに続くキリストの昇天は、人の子として低いところまでこられた謙遜(謙卑)のキリストが、神の子として栄光の位へと高く上げられる(高挙)ことです。 「このため神はキリストを高く上げ、あらゆる名にまさる名をお与えになりました(フィリピ2章9節)」 十字架と復活の神の救いのみ業が完成して、「すべての舌が“イエス・キリストは主である”と公に宣べて、父である神をたたえるのです(同11節)」 こうしてわたしたちの救いは、揺るぎなく完成され、天にいます神への祝福の道がキリストによって開かれたのです。

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