|
起き上がるキリスト 2月15日説教 梁 在哲 牧師 ヨナ書1章1節~2章1節
マルコによる福音書4章35~41節 主イエスは、「種を蒔く例え話」を語られたその日の夕方、群衆を避けて静かにお休みになるため、弟子たちに「向こう岸に渡ろう」と言われた。そこで弟子たちは、群衆を後に残し、イエスを船に乗せたまま漕ぎ出してその場を離れた。ところが、激しい突風が起こり、舟は波をかぶって、水浸しになるほどであった(マルコ4:35~37)。ガリラヤ湖は、海面より200メトル位低く、周りは高い山々に囲まれた地形のせいで、いきなり突風が起こりやすく、また、すぐ静まるようなところであった。主イエスは、「狐には、穴があり、空の鳥には巣がある。だが、人の子には、枕する所もない」と言われた(マタイ8:20)。そして、激しい突風が起こり、舟は波をかぶって、水浸しになるほどの状況の中でも、「艫の方で枕をして眠っておられた」(マルコ4:38)。主イエスは、そのように至る所で枕をして眠っておられた。 ヨナも主なる神が海に向かって放たれた大風のため、海は大荒れとなり、船は今にも砕けんばかりとなって、船乗りたちは、恐怖に陥り、それぞれ自分の神に助けを求めて叫びをあげ、積み荷を海に投げ捨てる大騒ぎの中で船底に降りて橫になり、ぐっすりと寝込んでいた(ヨナ1:4~5)。一方、弟子たちは、恐怖に陥り、おののいていた船乗りのように慌ててイエスを起こして「先生、私たちがおぼれてもかまわないのですか」と言った。そこで、主イエスは起き上がって風を叱り、湖に「黙れ。静まれ」と言われた。すると、風はやみ、すっかり凪になった。悪霊と病に命じて追い払われた主は、起き上がって風を叱り、湖に「黙れ。静まれ」と命じられた。そして、起き上がった主は「なぜ怖がるのか。まだ信じないのか」と問い掛けられた。弟子たちは、非常に恐れて「一体、この方はどなたなのだろう。風や湖さえも従うではないか」と互いに言った(マルコ4:38~41)。 それは、十字架につけられ、葬られ、三日目に死人の内より起き上がって復活された主が絶望に陥り、不安に襲われていた弟子たちの前に現われ、彼らを慰め、救ってくださった光景ではなかろうか。詩編の記者は、シオンの山が揺らぐことなく、とこしえに座るようにまた、山々がエルサレムを囲むようにご自分に依り頼み、信頼を寄せる者を今も、とこしえに、囲んでいてくださり、見守ってくださる主なる神を褒め称えた(詩編125:1~2)。大海原のような私たちの人生の船旅において突風と荒波が何度も押し寄せて来て、先が見えなくて、不安になり、恐れを感じるそのような時に復活された主は起き上がって「なぜ怖がるのか。まだ信じないのか」と問い掛けてくださり、怖がらなくてもいいよ、と励ましてくださる。不安と恐れの人生の航路の中で「起き上がるキリスト」の慰めと励ましのお声に勇気づけられ、雄々しく前に進むことができるように祈り、願う |